国立航空機博物館(National Museum of Flight)

  この博物館は、エジンバラの東方、ハディントンの郊外にあり、様々な飛行機や航空関連の資料を展示しています。
 この博物館の目玉は、2003年に退役したコンコルド。専用の格納庫に大切に展示されています。コンコルド本体の他、主要な部品が説明付きで展示されていたり、パネルを使った説明なども豊富で、けっこう楽しめます。追加料金を払えば、機内を見ることもできます。


 




 かつてこの場所は、ドイツ軍の攻撃からエジンバラを守るために、第一次世界大戦中に作られた飛行場でした。現在のエジンバラ空港が工事で閉鎖になった時には、代替空港として使われたこともある飛行場でしたが、その後廃止となり、格納庫などの空港施設を利用して1975年に博物館としてオープンしました。
 この博物館には、歴代の民間機や戦闘機をはじめ、ロケットやオートジャイロなど50以上の機体が展示されています。また、一日に数回、展示物について詳しい説明をしてくれる館内ツアーも催されています。私が訪れた時の館内ツアー担当の方は、その説明の端々に、貴重な収蔵物に対する誇りと熱意が感じられて、とても興味深く聞くことができました。


 右の写真は、エアドリーに住んでいた John Sharp という人が、自宅の寝室で組み立てたという飛行機です。エンジンは自動車用のもので、座席は車椅子からの転用だそうです。また、かつてスコットランドの西海岸のプレストウィックにあったScottish Aviation という航空機メーカーが作ったツインパイオニアという双発のプロペラ機も展示されています。       




 博物館には、カフェやおみやげを買うことができるショップもあります。カフェの壁面に描かれた飛行機の絵がおしゃれです。



2008年4月2日