ハディントン(Haddington)


 エディンバラの東約30 km の所にある小さな町、ハディントン。かつては、この町を中心とした地域全体がハディントンシャーと呼ばれていたことからも分かるように、この地方の中心地でした。今でも17世紀から19世紀にかけて作られた古い建物が多く残っています。
 また、この町はエジンバラとロンドンを結ぶ交通の要衝で、スコットランドで最も早い時期に郵便局が作られた町の一つでもあります。

   
  町のシンボル、Town House。
 



セント メアリ教会


  町のはずれに、スコットランドで最も大きな教区教会(parish church)といわれるセント メアリ教会があります。 1548年のイングランド軍の侵攻によってかなりの損傷を受けましたが、1970年代に修復されました。今では定例のミサや結婚式等も行われていて、内部も一般公開されています。私たちがここを訪れた時は夕刻でもう閉まっていたんですが、中からパイプオルガンの音色が聞こえていました。

 



骨董市

 スコットランド南部のボーダーズ地方の町を巡回する骨董市(Border Fairs)があるんですが、年に数回なぜか、ボーダーズ地方ではなくイーストロジアン地方に属するここハディントンでも行われます。この骨董市では、古い絵画や書籍、陶磁器などが売られています。私はここで古い(といっても40年くらい前の)スコットランドの地図を買いました。今では廃線になってしまった数多くの鉄道がこの地図にはまだ載っていました。


骨董市が開かれていた町のホール。
建物自体も骨董的価値がありそう。


 その他、この町の近くには、引退したコンコルドをはじめとするいろんな飛行機が展示されている航空機博物館(National Museum of Flight)や、ウィスキーの蒸溜所(Glenkinchie Distillery)などがあります。



2005年10月2日