緑の大理石 (Scottosih Green Marble)

 

 スコットランドでは、ネス湖近くの赤い砂岩、アバディーン近郊の花崗岩など、多彩な石が産出しますが、ここで紹介するのは、黄緑色の大理石です。この石は主にハイランド地方やスコットランド西海岸の島々の一部で見られます。その色の美しさから神聖な力が宿る石と考えられていたようで、古くは先史時代から装飾などに使われていました。アイオナ島の修道院では、この石から作った大きな祭壇が使われてました。また、島の漁師たちは、漁に出るときのお守りとしてこの小石を身に付けていたそうです。


 


  
   上の写真は、装飾用に磨かれた石、右は磨かれる前の原石です。原石ではそれほど緑色は強くありませんが、磨かれるとより鮮やかな緑色になります。けれども、磨かれる前の原石にも美しさが感じられて、私は気に入っています。    
 


   
2009年2月14日