アイオナ島は、6世紀ころにスコットランドにキリスト教を広めた聖コロンバがここに修道院を建てて以来、キリスト教布教の拠点であり、学問や文化の中心としても栄えました。その後、バイキングの襲来等があり、当時の面影をしのぶ物はほとんど残っていませんが、後世に建てられた修道院(Iona Abbey)等を見ることができます。
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左の写真は、修道院の入り口近くに建っているケルト十字。腕の差渡しは2メートル以上もある立派なものです。もっともこれは複製品で、本物は付属の博物館に保管、展示されています。博物館にはその他にも古い出土品などが展示されています。 修道院の内部には回廊があり、中庭から差し込む陽の光によって、荘厳な雰囲気がかもし出されています。 また、修道院の近くにある墓地には、50人近いスコットランドの歴代の王をはじめ、アイルランドやフランスの王も埋葬されています。それだけこの地が聖なる場所であると考えられていたのでしょう。
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現在この修道院の中には、アイオナコミュニティという共同体があります。この共同体は、ジョージマクロード氏によって70年ほど前に設立されました。宗派を越えて集まった人々が、新しい信仰のかたちを追い求めているとのことだそうです。 近くにはこのコミュニティが運営するショップがあり、アイオナのお土産や、フェアトレードのクッキーなどが売られています。 |
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こちらは13世紀ころに作られた女子修道院です。現在は壁の一部を残すのみですが、それでも当時の様子を十分彷佛とさせてくれます。
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修道院やフェリー乗り場がある島の中心部を外れると、訪れる人の数もぐっと減り、静かな牧草地帯が広がっています。そんな中を北に向かって15分くらい歩くと、島の最北端に着きます。そこにはきれいな砂浜が広がっていて、海の向こうにはスタッファやトレシュニッシュの島々が見えます。 | ![]() |
アイオナ島にはそのほかにも、手作りスープがおいしい聖コロンバホテルのレストランや、小さな看板の本屋さん、古い(多分ビクトリア時代の)ポストがある郵便局、歴史資料館(アイオナヘリテージセンター)などなどいろいろと見どころがあります。