アラン島、その3　（アラン島西部と南部、ストーンサークルや古城など）

マクリームーアのストーンサークル

アラン島の西部には、ストーンサークルやスタンディング ストーンなどの古代遺跡が数多くあります。その中でも特に大規模なのが、マクリー ムーア（Machrie Moor）のストーンサークル群です。ここには大小あわせて計6個のストーンサークルがあり、その近辺には多くの住居跡や墓地、砦の跡などがあります。 　左の写真はこの遺跡の中でも代表的なストーンサークルです。他の地域ではあまり見られない赤色の砂岩を使ったストーンサークルで、石の高さは約 5.5 m あります。 　 　このストーンサークルの近くには、2重になったストーンサークルや、大きな石と小さい石、それぞれ6個ずつを交互に並べた、まるで時計の文字盤のようなストーンサークルもあります。 　これらのストーンサークルは紀元前2000年頃に建てられたと考えられています。

マクリー ムーアのストーンサークルから北の方へ約2km、海の見える高台にこのストーンサークルはあります。15個の砂岩からなるストーンサークルですが、近代的手法による発掘調査が行われていないこともあり、未だに分からないことの多いストーンサークルです。この遺跡が、本当の意味でのストーンサークルなのか、埋葬地の一つの形態なのかも判然としていません。

こちらはオーチェンカー（Auchencar）の
スタンディングストーン。高さは 5 m 以上。

アラン島北部のほぼ最南端にあるこの城は、ボロディック城や、島の北部にあるロッホランザ城とともに、かつては島の防衛に重要な役割を果たしていました。 　現在ではわずかに城壁が残るのみですが、13世紀の建造時の面影を偲ぶことができます。 　城が建っている崖の下には美しい砂浜が広がっています。

この町は、アラン島の南西部の中心地の一つです。この町で目を引くのは、ラグ ホテル（Lagg Hotel）。緑に囲まれた中に白い壁が美しく映えています。このホテルのサンドイッチは、ボリュームたっぷりでおいしかったです。

ラグ ホテル

ホテルの内部

このホテルの近くにはキルモリ川が流れています。川沿いの渓谷は緑が深く、心の落ち着く空間です。また、この町にはチーズ工場（Torrylinn Creamery）があって、工場に併設されているショップでチーズを買うこともできるようです。