ガーヴァン(Girvan)

 ガーヴァンは、グラスゴーから列車で南西へ約1時間半、スコットランド西海岸の南部における数少ない良港の一つで、古くからその地域一帯の中心の町として栄えていました。1668年には自治都市(Burgh)として認められました。現在では、マリンスポーツを楽しむ人たちの基地にもなっています。




  

 
ガーヴァンの町並みと古い保険会社の建物

 ガーヴァンは古い港町だけあって、かつての繁栄の面影を残すいろいろな建物があります。左の写真のほか、オールド スタンピー(Auld Stumpy)と呼ばれる時計台や、マッケクニー(McKechnie)協会の建物等があります。

  ガーヴァンには、その名もずばり「 Girvan Scotch Whisky Distillery」というウイスキー蒸溜所があり、トウモロコシなどを原料としたグレインウイスキーを製造しています。かつてこの蒸溜所内には、短期間ながら「Ladyburn Lowland Malt Distillery」というモルトウイスキーの蒸溜所もありました。ここで作られたレディーバーンというモルトウィスキーは、現在では入手困難のため幻のウイスキーと言われています。



 ガーヴァンの沖合約 15km のところにアイルサ クレイグ(Ailsa Craig)という、お椀を伏せたような形の小島があります。ここは、鳥類の保護区になっていて、パフィンはじめ数多くの野鳥が住んでいます。また、島で産出する花崗岩はカーリングで使う石の原料として使われているそうです。島に渡るボートツアーが、ガーヴァンから出ています。       



2007年7月7日