ウェストレー (オークニー諸島あちこち、その2)


ウェストレー (Westray) は、オークニー諸島の北部に位置する島です。
この島の海岸には、夏の間パフィンという鳥が渡ってきます。



ウェストレーへの行き方

 ウェストレーへは、カークウォールから飛行機またはフェリーで行くことができます。飛行機ですと、8人乗りのプロペラ機で約10分、フェリーの所要時間は約1時間半です。


 

ウェストレーとカークウォールを結ぶ飛行機とフェリー



キャッスル オバリアン (Castle o'Burrian) のパフィン

 フェリーターミナルから北へ3kmほど行ったところにある、キャッスル オバリアンと呼ばれる断崖は、パフィンを見ることができる絶好のポイントです。パフィンというのは、北海道にいるエトピリカに似たウミスズメ科の水鳥です。普段は海上で暮らしていますが、産卵期の数ヶ月間だけ海に面した崖にやってきて子育てをします。



 黄色と橙色と紺色の太いくちばしと、橙色の足、白と黒の胴体が特徴的で、遠くからでもすぐに他の水鳥と区別がつきます。陸上を歩くのはあまり得意ではなく、よちよちと歩く姿は愛嬌があります。その上、とても好奇心が強く、カメラを向けると、こちらの方にちょこちょこと寄ってきます。また、飛ぶのもあまり得意ではないようで、一生懸命羽ばたく様子は見ていてほほえましいものがあります。

 そういった仕草やその特徴的な姿から、スコットランドではとても人気がある鳥で、オークニーの観光の目玉の一つになっています。しかし、キャッスル オバリアンは、本島から離れていることもあって、訪れる人もそれほど多くなく、ゆっくりとパフィンを眺めることができます。


 

人間を見つけてちょこちょこと近寄ってくる野次パフィンの皆さん



ウェストレーの牧場

 ウェストレーには牧場がたくさんあり、牛や羊が飼われています。ここの牛は、パフィン同様とても好奇心が強く、道を歩いている私たちをじっと見つめていたかと思うと、私たちの後について歩きだしました。牧場には柵があるので、牛が道に出てくることはできないのですが、何頭もの牛さんにぞろぞろと後をついて来られるのは、何とも不思議な気分です。

 また、牧場でも猫が飼われていて、のんびりとひなたぼっこをしていました。





2002年6月22日