ラーグス(Largs)

 ラーグスはグラスゴーから電車で西に約1時間、海沿いにある小さな町です。ラーグスとはゲール語で「丘の横」という意味だそうで、実際町は海と丘とに挟まれた狭い場所にあります。また、グレート カンブレ島へのフェリーの発着点でもあります。







  


海側から見たラーグス

 13世紀頃、この地一帯はバイキングの侵攻に悩まされていました。一説によると、ラーグスにひそかに夜襲をかけようとしたバイキングの兵士たちが裸足だったため、トゲのあるアザミを踏んで思わず声を挙げてしまい、スコットランド側に知られてしまった結果、ラーグスへの襲撃が失敗してしまったということにちなんで、アザミがスコットランドの花となったといわれています。

 産業革命の頃ラーグスは、クライド湾を行き交う蒸気船の中継地としての役割を果たしていました。現在でも、世界でただ一隻の海洋を航行できる現役の蒸気船、ウェバーリー号(Waverley)の寄港地として知られています。
 また、この地は暖流の影響でグラスゴーなどの内陸部に比べて気候が温暖なこともあり、現役を引退したお年寄りたちが多く住む町としても知られています。



 
 この町を歩いていて気がついたのは、アイスクリーム屋さんがやたらと多いこと。おそらく、温暖な地を求めてグラスゴー周辺から多くの人々がこの町を訪れることや、背後に酪農地帯を抱えていることなどによるのではないでしょうか。そのうちの一軒に入ってみたところ、期待に違わず大変おいしいアイスクリームをいただくことができました。       



2007年4月22日