セント アンドリューズ(St. Andrews)


 セント アンドリューズといえば、大聖堂のある町、大学の町、そしてゴルフの聖地として有名ですね。訪れる観光客の数も多く町の中心部は賑やかですが、少し脇道へ入ると歴史を感じさせる家並みが続いていて、静かな落ち着いたたたずまいを見せています。


セント アンドリューズ大聖堂

 ここはスコットランドで一番最初に司教区が設けられた町であり、多くの宗教的建造物が残っています。その中でもひときわ目を引くのが、セント アンドリューズ大聖堂です。この大聖堂は、1160年に建設が始まり完成までに150年以上の歳月を要しました。当時のスコットランドでは最大の大聖堂で、東西方向の差渡しは108 m もあったそうです。建設期間が長期にわたったため。ロマネスク様式やゴシック様式等複数の建築様式が一つの建物の中に取り入れられています。その後、宗教改革の嵐の中で廃墟と化してしまいました。なお、付属のビジターセンターには、ここから出土した様々な遺物が展示されています。

  
現在は壁や尖塔の一部などが残るのみです。


セント ルール教会

 セント ルール教会は、セント アンドリューズ大聖堂の敷地内にあります。12世紀ころに造られたこの教会も今では塔が残っているのみですが、この塔に登ることができます。塔の上からは、セント アンドリューズ大聖堂の全体像や、セント アンドリューズの町並み、セント アンドリューズ城などを見ることができます。


セント ルール教会の塔の上からの眺め。
正面にセント アンドリューズ城が見えます。


セント アンドリューズ大学

 近年では英王室の王子が学んでいたことで有名になったセント アンドリューズ大学ですが、この大学は、1411年設立のスコットランドで最も古い大学です。英国全体でも3番目に古い大学で、1460年頃に造られた建物が今でも残っています。


 その他にも古い建物がたくさん残っています。有名な某チェーンのコーヒー屋さんの建物にもさりげなく1751年築の銘が入っていたりします。また、いろいろと楽しめるお店も多く、スコットランド産の地ビールを取り揃えた酒屋さんや、いろんな種類のチーズを売っているチーズ専門店などもあります。



2005年10月23日