エリスケイ島(外ヘブリディーズ諸島あちこち、その7)


 エリスケイ島は、サウス・ユイスト島とバラ島の間にある小さな島で、サウス・ユイストとは道路で結ばれています。2001年にこの道路ができるまではフェリーを利用する必要があり、辺境のヘブリディーズの中でもとりわけ辺境の島の一つでした。




 というわけで、この島は民話や民謡の宝庫として知られており、それらは20世紀のはじめに Kennedy-Fraser らによって採録されました。また、この島にはエリスケイ ポニーという小型の馬がいます。この馬は、スコットランドのポニーの非常に古い形質を今に伝えていて、おそらくピクト人たちもこれに近い馬を使っていたと考えられています。一時期その数は20頭位まで減少しましたが、今は300頭ほどに回復しています。



 エリスケイの西側には、美しい砂浜があります。スチュワート朝再興を目指してチャールズがフランスから戻ってきた時、最初に上陸した場所で「王子の浜(Coilleag a'Prionnsa)」と名付けられているのもこの付近です。





2005年5月7日