サウス・ユイスト島(外ヘブリディーズ諸島あちこち、その6)


 サウス・ユイスト島は、外ヘブリディーズ諸島の中で、ルイス・ハリス島に次いで2番目に大きな島です。東西が10km前後、南北の長さが30数kmと細長い島で、その中心を背骨のようにA865という幹線道路が通っています。この道は、狭い海峡を越えて北隣のベンベキュラ島、そしてさらにグリムセイからノース・ユイスト島へと延びています。この道路、島で一番重要な道路とはいえ、場所によっては車一台がやっと通れるくらいの広さです。そういう所には対向車とすれ違うための待避スペース(passing place)が所々に設けられています。




Loch Druidibeg 自然公園

 サウス・ユイスト島のほぼ中央部にあるこの自然公園には、たくさんの種類の鳥たちが棲んでいます。カモ等の水鳥のほか、イヌワシやハヤブサなどの猛禽類も棲息しているそうで、子育ての季節は一部の地域の立ち入りが制限されます。



 サウス・ユイスト島では、いろんな種類の家畜が飼われています。羊、牛はもちろんのこと、馬や鶏、ガチョウなどもよく見かけました。左の写真の馬は、かなり小柄で、毛がふさふさしています。ベンベキュラの焦茶色の羊と同じように人なつこい性格でした。



フローラ マクドナルド生誕の地

 スチュワート家の血を引くチャールズが、1745年にスチュワート朝を再興すべく立ち上がったものの戦いに敗れて敗走していた時、彼をかくまい、スカイ島への逃避行を手助けした女性がフローラ マクドナルドです。スチュワート家は、イングランド王でありながらもとはスコットランドゆかりの王家であったということもありますが、それ以上に彼女の人間性や生きざまそのものに共感を覚えるスコットランド人は多いようです。


生誕の地の碑は小高い丘の上にあります。

 ここから少し北に行った所にあるガソリンスタンドのおじさんは、少しですが日本語をしゃべります。とても親切な方で、日本や日本語に興味がおありのようですので、もしお会いする機会がありましたら、日本語を教えてあげてくださいね。(変な日本語を教えたらだめですよー)



サウス・ユイストの食べ物

 Salar Smokehouse のスモークサーモンは、ヘブリディーズを代表する味覚の一つ。数々の賞も受賞しています。エディンバラの百貨店等でも入手できますが、かなりいいお値段です。




2005年5月7日