ハリス島 (外ヘブリディーズ諸島あちこち、その2)


 ハリス島(Isle of Harris)は、実はルイス島と同じ島の南部一帯の呼称です。全体的に平らな地形のルイスと違って、ハリスは平地が少なく山がちで、その印象はルイスとは大きく異なります。



ハリス島の家々

 ハリス島では集落は海岸線に分散していて、最大の町ターバート(Tarbert)でさえ人口は300人程度です。ノースユィスト方面行きフェリー乗り場があるLeverburghにも集落らしい集落はありません。ハリスツィードの産地として有名なこの島も、今ではとても静かなたたずまいを見せています。



フェリーから見たLeverburghの家々。背後には山がせまっています。


フェリーの運航スケジュールにご注意!


フェリー内に貼られた、干潮時運行休止のお知らせ

 ハリス島とノースユィスト方面(正確にはBerneray島)を結んでいるフェリーは、二つの島の間にあるサウンド オブ ハリスという海峡を航行します。実はこの海峡、非常に水深が浅く、潮の満ち引きの状態によってはフェリーが運行できなくなります。上の張り紙にもあるように、2005年4月には7〜11日に運行できない便がありました。私達が乗ったフェリーも、浅瀬を避けるように右に左に舵を取りながら慎重に進んでいました。



夕暮れ時のサウンド オブ ハリス



 ハリス島の見どころとしては、西海岸の美しい砂浜や、16世紀に作られたセントクレメント教会等があります。この教会には、宗教的な彫刻が数多く残されています。今回は訪れることができなかったのですが、ぜひ一度行ってみたい所です。




2005年4月19日