グラスゴーの市会議事堂(Glasgow City Chambers)
グラスゴーの中心、ジョージスクェア(George Square)の東隣に、市会議事堂はあります。ビクトリア女王の時代、1888年に作られた豪華な建物です。
この建物に入ってまず気付くのは、床や天井を埋め尽くすモザイクです。150万個以上の小さなタイルを使って手作業で作られたそうです。内装には、アバディーン産の灰色の花崗岩やスコットランドの赤い花崗岩、イタリア産の大理石などもふんだんに使われています。当時のお金で50万ポンド以上という巨費をかけて作られただけあって、ビクトリア時代のグラスゴーの繁栄ぶりを今に十分伝えています。
議場の中にも入ることができました。ビクトリア女王から贈られたという市長が座る椅子や、使い込まれて黒光りする議員席は歴史を感じさせてくれます。そして、それらとは対照的に、電子投票マシンや、ボタン一つで内緒話ができるシステムなど、近代的な設備も導入されています。
建物内には、立派なホールもあります。公式行事の他、チャリティのイベントやファッションショーなどにも使われているそうです。このホール、見た目が立派なだけでなく、当時の様々な最新技術も取り入れて作られました。例えば、最新式のエレベーターとか、電球を使ったシャンデリアなど。真偽のほどは定かではありませんが、そのシャンデリアは、電球の1個か2個は取り替えられたものの、現在でも当時のままのものが使われているそうです。
2005年8月1日