オークニーの古代遺跡群(オークニー諸島あちこち、その4)


オークニーには、石器時代や青銅器時代の遺跡が数多くあります。
特に、ストーンサークルや住居跡、古墳などは、学術的にも貴重なものです。



Stones of Stenness

 BC 3000 年頃に作られたストーンサークルです。最も大きい石の高さは約5.7m だそうです。
 こんな遺跡の敷地の中でも、たくさんの羊が放牧されていたのは驚きでした。知り合いのスコットランド人が言うには、「彼らがちゃんと草を食べてくれるから、草ぼうぼうにならなくていいんだよ」とのことです。でも、ここに行かれる時は、羊さんたちが残していった落とし物(うんこ)を踏まないように気をつけてくださいね。


 
   



Ring of Brogar

 こちらは、BC 2500 〜 2000 年頃に作られたストーンサークルです。直径は約100m 位あります。これらのストーンサークルについてはまだ分からない事も多く、そばにたたずんでいると神秘的な気分になります。




Naes Howe

 約5000年前のお墓です。中に入って見学することができます。冬至の日の日出時には、入り口から玄室に太陽の光が射し込むそうです。その様子はインターネットで中継されるとのことです。
 また、12世紀頃にここにやってきたバイキングが内部の壁面に残した落書き(右の写真)は、保存状態の良いルーン文字の資料として貴重なものです。



Skara Brae

 ここは、 BC 3100 年頃から約600年間にわたって人々が暮らしていた村の跡です。それぞれの家に、炉、ベッド、物を置く棚などが備わっています。パパ・ウェストレィの Knap of Howar 同様、平らな石をうまく組み合わせて作られています。
 多くの見学者が訪れる中、石の隙間には小鳥が巣を作って、子育てにいそしんでいました。


 



 オークニーにはこれらの他にもたくさんの遺跡があります。
 Tomb of the Eagles と呼ばれる古墳では、ご家族で運営されている博物館の方が詳しく説明をしてくれます。ここのすぐ横の海では、アザラシさんが泳いでいました。
 また、干潮時にオークニー本島と陸続きになる Brough of Birsay には、古い住居や教会の跡があります。  



2002年7月6日