イギリスの家庭の電灯はほとんどが白熱電球で、蛍光灯はオフィスで使用されているものの家庭ではほとんど使われていません。そしてその家庭用の電球には、実に様々な種類があります。例えば、日本で一般的に使われているのとほとんど同じような、器具への接続部分がネジ式のもののほか、差込式のもの、GU10といわれるハロゲンランプ、豆電球のような小さな電球などがあります。それぞれ照明器具への差込口の形状が違うので、器具に合った電球を買う必要があります。また、白熱電球は消費電力が大きいため、節電タイプの電球も売られています。この節電タイプの電球は優れもので、消費電力は普通のタイプのものの約1/5、寿命は15倍もあるそうです。
さて、私たちが新しい家に引っ越したとき、前の住人はキッチンなどの照明器具を外して引越先に持っていってしまっていたため、自分たちで新たに照明器具を買う必要がありました。で、この時に買った照明器具がハロゲンランプ(GU10)専用のものだったので、電球もハロゲンタイプのものを買いました。ただこの電球はそこそこ電力を消費するので、節電タイプのものがあるといいなと思って、あちこち捜してみたんですが、なかなか見つかりませんでした。唯一インターネットで通信販売をしているのを見つけたものの、ガラス製で壊れやすい電球を通信販売で買うのもどうかと思い、ずっと購入をためらっていました。ところがある日偶然に近所のお店で、GU10と互換性がある節電タイプの電球が売られているのを見つけました。さらに、GU10タイプで発光ダイオードを使っている電球というのも売っていたので、試しに両方とも買ってみました。下の写真の左側が普通のGU10(ハロゲンランプ)、真ん中が発光ダイオードのもの(小さな発光ダイオードが中にたくさん入っているのがお分かりかと思います。)、そして一番右が節電タイプの電球です。この節電タイプの電球は、中に蛍光灯のような細い管がくいっと曲げられて収まっています。
さて、元祖(?)GU10も含めて計3種類の電球を試しに点けてみました。下の写真の一番左側が普通のGU10、真ん中下が発光ダイオード、右が節電タイプのものです。発光ダイオードは独特の青白い光ですが、節電タイプは、明るさ、色調共にオリジナルのものとほとんど変わりません。発光ダイオードや節電タイプの電球は結構いいお値段なんですが、長い目でみれば結局はお得なんでしょうね(ちゃんと寿命をまっとうしてくれればの話ですけど)。