先日、研究所で働いていたある人が会社を辞めることになり、歓送会が開かれました。こちらの伝統的なやり方でやります、と招待メールにあったので、どんな歓送会かとても楽しみにして行ってきました。実際、日本にいた時には経験したことのないスタイルの歓送会で、こういうのもなかなかいいものだなー、と感じました。で、どんな風だったかというと‥‥‥。
まず一番の違いは、辞める人が、どうもお世話になりましたと感謝の気持ちをこめて、残る人たちを招待するということ。辞める人が、パブの様なところを予約して会場を押さえてくれていました。
飲み物や食べ物は、参加者が各自カウンターに行って注文し、その場で支払います。ですから、基本的に飲食の量に応じて支払額が変化するという大変合理的なシステムです。日本の宴会のように、お酒を飲めない人が元が取れなくて悲しい思いをするということもなく、また、自分が食べたいものを食べたい時に食べることができるというメリットもあります。
二番目の違いは、いつ行って、いつ帰ってもいいということです。一応開始時間は決まっていましたが、特に始まりの挨拶や、上司による乾杯の音頭があるわけでもなく、自分の都合のいい時間に行って、帰りたい時に帰ればいいわけです。
それと、こういう場では、研究所の組織上の上下関係は全く取り払われて、みんな対等におしゃべりをしていました。偉い上司の人たちもそういう雰囲気をむしろ楽しんでいるように見えました。
というわけで、なかなか楽しいひとときを経験をすることができました。