「スコットランドはうんこの国」と言ってもいいかもしれないくらい、あちこちでうんこを見かけます。町を歩いていると、歩道のそこかしこに犬のうんこが落ちています。うちのかみさんが、「あれは人糞ちゃうん?」と言うくらい立派なものも多く見かけます。
そして、スコットランドの町は坂道が多くて、雨がよく降り、でもって晴れていても風の強い日が多いです。つまり、道端のうんこは、雨の日には雨水に洗われて坂道を流されて拡がり、晴れて風の強い日には、道じゅうに拡がったであろう、うんこの微粉末が風に乗って空気中に飛散していく事が推測されます。道端のうんこが、日が経つにつれ小さくなっていくのを見るにつけ、このうんこの粉末を含んだ空気を吸って生きているんだなーっと思ってしまいます。
また、スコットランドは家畜の国でもあります。グラスゴーのようなスコットランド最大の都市でも、ほんの少し(車で10分位)郊外に出れば、そこにはもう一面の牧場が広がっていて、かわいい羊や馬、日々牛乳や牛肉を提供してくれる牛さんたちがたくさん暮らしています。そして、彼らが排泄したうんこは雨に洗われ、やがて川に流れ込みます。スコットランドの上水道の水には家畜の排泄物が含まれていると言う報告を、インターネット上で読んだ記憶があります。
スコットランドには、野生の動物もたくさん暮らしています。野原を歩いていると、野ウサギの姿をそこかしこで見かけます。そして野ウサギのうんこもよく落ちています。
さらに、うんこは足元だけにあるとは限りません。空を飛んでいる鳥さんたちもうんこをします。時として、下を歩いている人間をねらって落としているんじゃないかなと思うこともあります。
しかし考えてみれば、地球は人間だけの星ではないわけですし、いろんな生き物と暮らしていれば、いろんなうんこにめぐり会うのは当然のことだと思います。ほ乳類と言えば、人間とペット以外ほとんどその姿を見ることのない大都会に住むのとどちらがいいかと問われれば、私は、うんこがあってもこっちの方がいいと答えるでしょう。
しかし、「犬のうんこを道端に放置すると罰金500ポンド」という自治体が設置した標識のすぐ下にも、うんこが落ちているのはどうもいただけません。
うんこから湯気がたっているのがリアルですね