英語の話

 コーヒーを注文したのにコカコーラが出てきた、こんな経験がスコットランドに来てから一度ならず何度もありました。どうしてコーヒーとコーラを聞き間違えられたんだろうと、自分なりにいろいろと考えてみた結果、どうも次の二つのことが原因のような気がしてきました。 

 まず第一に、私がうまく「F」の発音ができていないということ、これが最大の原因だと思います。日本語にはない「F」の発音、普段は気をつけているつもりなんですが、coffee(コフィー、かな?)という時にはついつい日本語的に「コーヒー」と言ってしまうことがあります。そして二番目の原因は、スコットランド方言に特有の「ック」とも「ッホ」とも聞こえる音の存在です。この音は、湖や入江のことをさすスコットランド語、ロッホ(loch)の「ッホ」などに現れますが、例えば「クィーヒ(quaich)」のように、時として「ヒ」に近い音になることがあります。というわけで、「F」を正しく発音せずに「コーヒー」と言うと、スコットランドの人には「ヒ」が「ク」のように聞こえて(あるいは見なれない東洋人が「ク」を「ヒ」と発音していると思われて)、「コーク」を注文したと理解されているような気がします。でもまあこれは私なりの勝手な解釈ですので、本当の所はよく分かりません。同じような経験をされた方や、真相をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひご一報下さい。
 


 
 喫茶店で、注文したものと違うものが出てきたことといえば、カプチーノを注文したのに紅茶が出てきたということもありました。一瞬頭の中が「?」マークでいっぱいになりましたが、これは多分、カプチーノが「カップ (オブ) ティー」に聞こえたからなんでしょうね。
 

2005年12月31日